歯髄再生療法が現実に?

f:id:shinogi-dental:20200728213903j:plain


兵庫県のとあるクリニックで歯髄再生療法を行い、その申請を厚労省が受理したそうです。まだ認可されたわけではないようですが。

歯髄とは一般的には神経と言う言葉で患者さんに説明されますが、この歯髄があるかないかでその歯の寿命が全く変わってきます。ですから大きな虫歯で歯髄(神経)を取った後に歯髄を再生させることができることは夢の治療なのです。

その方法は親知らずの幹細胞を培養し、薬液を混ぜて歯髄を取った後に入れるのです。

その後数か月後に歯髄が再生され1年後には象牙質も再生されるそうです。

ただ疑問なのが歯髄を取るときに歯のかみ合わせの面から穴をあけて処置するわけですから、その時点で一番表層のエナメル質はなくなるのです。今回の再生療法でエナメル質の再生はできるか否かはわかりません。一般的に考えれば、もともとのかみ合わせの面の形まで再生できるとは思えません。となると最終的にかみ合わせの面は人工材料で修復するのかもしれません。

ちなみに費用は自費診療で50万~70万円のようです。